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山岳講習会

  • Posted by: Hachiro
  • 2011-01-23 Sun 21:07:35
  • 未分類
長野県山岳総合センター主催の「冬山研修会」に参加してきました。

今回の講習テーマは「雪崩」。

今冬の初めに涸沢でコワイ思いをしたもので、
「雪崩」に関して少しでも知識や考え方を深めておきたいと思っていたのでグットタイミングでした。

で、結論から申しますと「参加してとてもよかった」です。

訓練1

訓練2

訓練3


ビーコンやプローブ使用への理解が深まったことや、雪氷学による「雪」への考察など、
具体的に講習から得たことはたくさんありました。

ただ、これは参加する前から漠然と考えていたことなのですが、
ホンマに「雪崩」に遭遇してしまったら、
いくら「三種の神器」と云われる装備(ビーコン、プローブ、シャベル)を備えていたとしても、
実際には助けるのも助かるのも難しいやろなぁということ。
そして新雪表層雪崩をピンポイントで予知することはほぼ不可能であろうなぁということ。

そしてこの講習でその考えに関しては再確認したと云うか、講師の東秀則センセ(文登研所属で関西出身)も、
「講習でこんなこと云うたらミもフタもないけど、そらぁ実際に完全埋没したらよっぽど運がよくない限り、助からへんよ。そんなもん。」と仰っていました。

およそ山のリスクの中で「雪崩」ほどその予知が困難で、しかもダメージが強烈なものはないかもしれません。
自然の持つ力の巨大さと人間の矮小さをまざまざと感じさせられます。

だから僕は以前にこのブログで
「人間の山での経験や理解なんて、自然の中では吹けばとぶようなものに過ぎない」と記もしました。

しかし、です。
それでも人は山で遊びたいし山と関わっていきたい。

「死にたくなかったら、そんなアブナイところ行かんかったらエエやん」というのは、
山を愛するものにとっては「生き長らえたければ、死んだふりしとけ」みたいな理屈で、
どうにも我慢ならない訳です。


だから少しでも山を知り、リスクを避ける方法と考え方を身につける必要がある。


講習中の東センセの言葉に、
「雪崩を避けるためには、最終的には『勘』が大切」
「『勘』とは、たんなる当てずっぽうではなくて“経験の蓄積”に裏打ちされたもの」
というのがあって、そうやなぁと感じ入りました。


今回のたかだか一泊二日の講習で得た知識や経験で、僕に即戦力の力がついたとは思っていません。
でもこれが「雪崩」への理解を深めるきっかけにはなったかなと。



そんなこんなで、とても有意義な講習でありました。








































Comments: 2

Hachiro URL 2011-01-25 Tue 06:58:18

森の熊五郎 さま

遅ればせながら、今年もよろしくお願いします。

この手の講習会や訓練って、別に義務感でもなくて、けっこう個人的には面白いなぁと思って参加してます。
なのでことさら負担ということもないです。
山や山小屋へ訪れる方々は、たしかに年齢層をはじめ昔とは違ってきてはいますが、みなさんそれぞれのレベルで山を楽しんでおられます。
時代は変われど、昔も今も、山好きな人のお世話をするのが山小屋の仕事というのは変わらないですね。

森の熊五郎 URL 2011-01-24 Mon 10:24:42

昔と比較して、今は里山暮らし中でも、色々と講習会などがあり、たいへんですね。
これも、昔と違い山の知識の少ない人達が多く入山し、山小屋にも色々な
負担がかかるため仕方の無いことかも知れないですね。

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