- 2017-11-05 Sun 20:31:35
- 穂高
今日、スタッフ9名で一年の仕事を終えて無事下山しました。
白出沢は出合付近まで雪があってけっこう難儀したのですが、抜けるような青空の下で「冬」から「秋」へと季節を逆もどりにたどったかのようでした。
さて、これは昨夜の一枚。

(2017/11/04 月明かりの穂高岳山荘)
夜半に吹雪が去り、切れ始めた雲の合間から顔をのぞかせた満月が辺りを照らし始めました。
月明かりの雪山というのは、ほんとうに神々しいです。
その月明かりに浮かびあがった山荘は、もう全ての窓が雨戸で閉ざされて玄関だけから灯が漏れていました。
その灯りは「ここに確かに人間がいる」というささやかな証であるかのよう。
これから半年の穂高はもう、およそ人が暮らせる場ではなくなります。
いや、一年を通して穂高の自然はそうそう人にやさしいものではありません。
その山にあって、確かにそこに生きて、生きてきた、生きている者たち。
その存在を思うと、私は少し胸が熱くなります。
今年も多くの登山者が穂高を訪れ、感動や感激を抱いてくださいました。
その陰で、また今年も20名に迫ろうかという方々が穂高で命を喪われています。
そうした歓びも哀しみも、山に人が関わることによって生じます。
月明かりの中の小さな灯りは、そんな山と人との存在をどこか象徴しているかのようでした。
白出沢は出合付近まで雪があってけっこう難儀したのですが、抜けるような青空の下で「冬」から「秋」へと季節を逆もどりにたどったかのようでした。
さて、これは昨夜の一枚。

(2017/11/04 月明かりの穂高岳山荘)
夜半に吹雪が去り、切れ始めた雲の合間から顔をのぞかせた満月が辺りを照らし始めました。
月明かりの雪山というのは、ほんとうに神々しいです。
その月明かりに浮かびあがった山荘は、もう全ての窓が雨戸で閉ざされて玄関だけから灯が漏れていました。
その灯りは「ここに確かに人間がいる」というささやかな証であるかのよう。
これから半年の穂高はもう、およそ人が暮らせる場ではなくなります。
いや、一年を通して穂高の自然はそうそう人にやさしいものではありません。
その山にあって、確かにそこに生きて、生きてきた、生きている者たち。
その存在を思うと、私は少し胸が熱くなります。
今年も多くの登山者が穂高を訪れ、感動や感激を抱いてくださいました。
その陰で、また今年も20名に迫ろうかという方々が穂高で命を喪われています。
そうした歓びも哀しみも、山に人が関わることによって生じます。
月明かりの中の小さな灯りは、そんな山と人との存在をどこか象徴しているかのようでした。