- 2012-10-06 Sat 20:59:55
- 穂高
涸沢の紅葉がその最盛期を迎えている。

(2012/10/06 涸沢にて)
もう要らなくなった筈のものがこんなに美しい。
赤と黄色と褐色と、その割り合いも実は大切なのであるが、
こうした紅葉のトンネルの中にいると、何故か余計なことを考えずにすむ。
というより、明るい、やわらかな光、教会の窓辺の光もこんなかと思われるような光の中で、
私がどれほど気のきいたことを考えたとしても、それはみすぼらしいものになってしまう。
串田孫一 「雲と大地の歌」より
…そんな、やわらかな秋の光につつまれた昨日とは一転、今日は曇天の肌寒い一日となった。
だがさすがに世は連休ということで、夕刻には昨年に匹敵する大テント村が涸沢に出現していた。
(いやはや、いったい何張りあるのだろうか…)

(2012/10/06 4:00pm)
そしてその頃、標高3000mの穂高稜線では雪が舞い始める。

(2012/10/06 4:30pm)
実は9月中旬に、一瞬ちらりと雪が数筋舞ったので、これが今年の「初雪」という訳でもないのだが、
秋たけなわの涸沢と冬の訪れを感じさせる稜線…
わずか数百メートルの標高差で秋と冬とが同居しているかのような一日だった。
さてこの雪、今は降り止んでいるが、この後今夜中に積雪となってしまうようだとマズいことに…

(2012/10/06 涸沢にて)
もう要らなくなった筈のものがこんなに美しい。
赤と黄色と褐色と、その割り合いも実は大切なのであるが、
こうした紅葉のトンネルの中にいると、何故か余計なことを考えずにすむ。
というより、明るい、やわらかな光、教会の窓辺の光もこんなかと思われるような光の中で、
私がどれほど気のきいたことを考えたとしても、それはみすぼらしいものになってしまう。
串田孫一 「雲と大地の歌」より
…そんな、やわらかな秋の光につつまれた昨日とは一転、今日は曇天の肌寒い一日となった。
だがさすがに世は連休ということで、夕刻には昨年に匹敵する大テント村が涸沢に出現していた。
(いやはや、いったい何張りあるのだろうか…)

(2012/10/06 4:00pm)
そしてその頃、標高3000mの穂高稜線では雪が舞い始める。

(2012/10/06 4:30pm)
実は9月中旬に、一瞬ちらりと雪が数筋舞ったので、これが今年の「初雪」という訳でもないのだが、
秋たけなわの涸沢と冬の訪れを感じさせる稜線…
わずか数百メートルの標高差で秋と冬とが同居しているかのような一日だった。
さてこの雪、今は降り止んでいるが、この後今夜中に積雪となってしまうようだとマズいことに…
Comments: 4
- はりけん1号 URL 2012-10-07 Sun 19:03:30
6日に西穂へ行き、今日7日下山しました。
ピラミッドピークまででしたが、山の景色も紅葉もきれいに見られました。
それが一夜明けて今朝、西穂山荘から見える乗鞍岳に雪が。
昨晩、雨が結構降っていたので、稜線上も降ってたら雪かなー
と思っていましたが、西穂も初冠雪とのこと。
1日で変わってしまった景色に感動しました。
でも、今朝早くに奥穂を目指して出発した方々をたくさん見送りましたが、大丈夫だったのでしょうか…- がるまま URL 2012-10-07 Sun 11:10:15
下界とは一足もふた足も季節が先を行ってるんですね
一枚目の写真と文章はとてもあたたかくて
心身ともに癒されました いつもありがとうございます- サキユキパパ URL 2012-10-07 Sun 10:25:53
今年の「涸沢テント村」もかなり色付きましたね。
私の登山仲間も今朝白出沢から紅葉を見に登ってます。(前回のボチイコ画像に刺激されて)
2日前に乗鞍岳に行きましたが、長野県側は例年より紅葉が見事な色付きでした。
小屋閉めまで後少し。お身体に気を付けて、無事シーズンの結びとなりますよう祈ってます。- 森の熊五郎 URL 2012-10-07 Sun 09:54:27
4日にこの景色を直に見せていただき感激でした。2日後に降雪とはやはり自然は凄いの一言です。
小屋閉めまで1ヶ月事故無く下山してくださいね。