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2016年11月 Archive
北穂沢
- 2016-11-21 Mon 06:21:39
- 穂高
小屋閉め前には「下山したら美味いもん食ってのんびりして…」とあれこれ思い描いていたものの、
結局下りてからのこの2週間は、その半分以上を撮影のために山に入っておりました。

(2016/11/18 奥穂高岳ー北穂より)
ここしばらくは気温が高めで3000mの稜線付近でも幾度か雨交じりともなったのですが、さすがにもう根雪となった雪は消えません。
むしろ湿気を帯びた雪面は、その後の冷え込みでちょっとシャレにならんくらいの固さとなってしまいます。
昨日の富士山での滑落事故もそんな影響があったのかもしれませんね。
実際、一昨日の下山時の北穂沢では恥ずかしいくらいにビビってしまった。
斜度としては奥穂のあずき沢や白出とそう変わらないのですが、なにせ雪がテラテラのカチカチで、ワンミスが命取りとなることは間違いなさそうでした。
今回は単独だったこともあって(「こんなトコで滑落したら終いや…」)と、なおさら身体に力が入ってしまったのです。
でもそうして恐怖心が前にでてしまうとかえって腰は後ろへ引けてしまうもので余計にヤバい。
で、結局松波岩のコルから100m以上をクライムダウン(つまりは後ろ向きの四つん這い)する羽目となり、それはそれでフクラハギぷるぷる地獄となって大変でした。
ちょっと山をやる者なら「そんな斜度でナニやってんすか !?」とツッコまれそうでしたが、ま、そこは他に人目もないし恥も外聞もなかったわけです。
いや〜 コワかった。
でも考えてみると、だいたいこの時期の北穂沢ではロクな思いをしたことがないです。
新雪のモナカ雪に悪戦苦闘したり、下地のないラッセルにヘロヘロになったり、雪崩の恐怖に怯えながらお祈りしたり……
ま、そんな頃にウロウロするお前が悪いんやろうと言われればそれまでなのですけれど。

(2016/11/17 北穂・滝谷)
結局下りてからのこの2週間は、その半分以上を撮影のために山に入っておりました。

(2016/11/18 奥穂高岳ー北穂より)
ここしばらくは気温が高めで3000mの稜線付近でも幾度か雨交じりともなったのですが、さすがにもう根雪となった雪は消えません。
むしろ湿気を帯びた雪面は、その後の冷え込みでちょっとシャレにならんくらいの固さとなってしまいます。
昨日の富士山での滑落事故もそんな影響があったのかもしれませんね。
実際、一昨日の下山時の北穂沢では恥ずかしいくらいにビビってしまった。
斜度としては奥穂のあずき沢や白出とそう変わらないのですが、なにせ雪がテラテラのカチカチで、ワンミスが命取りとなることは間違いなさそうでした。
今回は単独だったこともあって(「こんなトコで滑落したら終いや…」)と、なおさら身体に力が入ってしまったのです。
でもそうして恐怖心が前にでてしまうとかえって腰は後ろへ引けてしまうもので余計にヤバい。
で、結局松波岩のコルから100m以上をクライムダウン(つまりは後ろ向きの四つん這い)する羽目となり、それはそれでフクラハギぷるぷる地獄となって大変でした。
ちょっと山をやる者なら「そんな斜度でナニやってんすか !?」とツッコまれそうでしたが、ま、そこは他に人目もないし恥も外聞もなかったわけです。
いや〜 コワかった。
でも考えてみると、だいたいこの時期の北穂沢ではロクな思いをしたことがないです。
新雪のモナカ雪に悪戦苦闘したり、下地のないラッセルにヘロヘロになったり、雪崩の恐怖に怯えながらお祈りしたり……
ま、そんな頃にウロウロするお前が悪いんやろうと言われればそれまでなのですけれど。

(2016/11/17 北穂・滝谷)
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営業終了
- 2016-11-04 Fri 13:43:23
- 穂高
4月下旬以来、約200日にわたった穂高岳山荘の営業は本日をもって終了となります。

(2016/11/04 13:30p.m.)
今年も多くの方で賑わった山荘の前庭も、今はもう雪と風の世界です。
今年も関係者のみな様には大変お世話になりました。
また今年、穂高へ訪れてくださった方、あるいは穂高に思いをよせてくださった方、そしてこの「ぼちいこ」を応援してくださった方、
ほんとうにありがとうございました。
こころより感謝申し上げます。
明日山荘スタッフ9名で白出沢を下山します。
(最後まで気をぬかずに気合を入れて)
それではまた!
ハチロー 拝

(2016/11/04 13:30p.m.)
今年も多くの方で賑わった山荘の前庭も、今はもう雪と風の世界です。
今年も関係者のみな様には大変お世話になりました。
また今年、穂高へ訪れてくださった方、あるいは穂高に思いをよせてくださった方、そしてこの「ぼちいこ」を応援してくださった方、
ほんとうにありがとうございました。
こころより感謝申し上げます。
明日山荘スタッフ9名で白出沢を下山します。
(最後まで気をぬかずに気合を入れて)
それではまた!
ハチロー 拝
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新雪乱舞
- 2016-11-01 Tue 19:21:18
- 穂高
所用で下山していて、今日白出沢から入山しました。
昨夜の雨は山では雪だろうなとは思っていたのですが、標高1500mの白出小屋跡の周囲ですでに雪がちらほら。
標高1800m付近からは登山道でも雪を踏むようになって、標高2150mあたりの荷継小屋跡で約5㎝ほど。
たどり着いた穂高小屋の前庭では10㎝ほどの積雪でしょうか。
月が変わって11月になったとたん、山があわてて雪化粧をしたかのようです。

(2016/11/01 奥穂山頂より新雪のジャンダルム)
ガスの切れた午後、数ヶ月ぶりにアイゼンを履いて奥穂山頂へ。
吹きつける烈風はもう冬のもので、オーバー手袋を脱いで撮影をしているとあっという間に手が凍えてしまいました。
岩と雪のコントラストが際立つこの時期は、穂高の岩肌がことさらエキゾチックな感じがします。
頬に痛い横なぐりの風と雪を待ち焦がれる心を、山を愛する人々は黙って抱いている。(串田孫一)
昨夜の雨は山では雪だろうなとは思っていたのですが、標高1500mの白出小屋跡の周囲ですでに雪がちらほら。
標高1800m付近からは登山道でも雪を踏むようになって、標高2150mあたりの荷継小屋跡で約5㎝ほど。
たどり着いた穂高小屋の前庭では10㎝ほどの積雪でしょうか。
月が変わって11月になったとたん、山があわてて雪化粧をしたかのようです。

(2016/11/01 奥穂山頂より新雪のジャンダルム)
ガスの切れた午後、数ヶ月ぶりにアイゼンを履いて奥穂山頂へ。
吹きつける烈風はもう冬のもので、オーバー手袋を脱いで撮影をしているとあっという間に手が凍えてしまいました。
岩と雪のコントラストが際立つこの時期は、穂高の岩肌がことさらエキゾチックな感じがします。
頬に痛い横なぐりの風と雪を待ち焦がれる心を、山を愛する人々は黙って抱いている。(串田孫一)
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