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2015年10月 Archive
静かな時間
- 2015-10-26 Mon 07:03:36
- 穂高
先週は歯の治療で下界に降りておりました。
夏の終わり頃に痛み始めたのをなんとか薬で騙し騙しやってきていたのですが、小屋閉めまでもう少しというところでどうにも耐えられなくなってしまって。
で、昨日涸沢経由で入山したのですが、涸沢からの道中では誰にも会うことがありませんでした。
今時の山には、なんだか静かな時間が流れています。

(2015/10/26 6:10am)
夏の終わり頃に痛み始めたのをなんとか薬で騙し騙しやってきていたのですが、小屋閉めまでもう少しというところでどうにも耐えられなくなってしまって。
で、昨日涸沢経由で入山したのですが、涸沢からの道中では誰にも会うことがありませんでした。
今時の山には、なんだか静かな時間が流れています。

(2015/10/26 6:10am)
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新雪の稜線
- 2015-10-14 Wed 05:18:09
- 穂高
11日からの雪は、雨になったりミゾレになったりしながらも、昨日の冬型の気圧配置で稜線では5㎝ほどの積雪となったでしょうか。

(2015/10/13 4:50pm 奥穂山頂より涸沢岳方面)
こうして雪が積もると「アイゼンは必要ですか?」「6本爪アイゼンで大丈夫ですか?」という問いあわせが小屋に多々あります。
今はまだ雪の状態や量が微妙であり、一概にはお答えしにくい事柄ではあるのですが、少なくとも穂高稜線でアイゼンを使用されるなら4本爪や6本爪ではほぼ役に立ちません。
急斜面や岩場が多い穂高では、アイゼンで重要となるのが前爪であり踵のツァッケ(爪)であるからです。
そのあたりのニュアンスは、ご興味おありの方は以下の映像から汲み取っていただければと思います。
昨日山荘若手スタッフとアイゼンの足慣らしを行った映像です(6分弱あります)。
きっと今日は快晴となりそうなので日当たりのよい斜面はどんどん雪が消えるでしょうけれど、北向き斜面はアイゼンが必要となると思います。
例えば岳沢から重太郎新道、吊尾根は何とかなっても、奥穂の下りはアイゼンなしでは厳しいかと。
しばらくは安定した晴天が続きそうですが、もうこれから先の時期に涸沢や岳沢から上部へ足を踏み入れるにはアイゼン+ピッケルと、それを使いこなせる技術と経験が必要となってきます。

(2015/10/13 4:50pm 奥穂山頂より涸沢岳方面)
こうして雪が積もると「アイゼンは必要ですか?」「6本爪アイゼンで大丈夫ですか?」という問いあわせが小屋に多々あります。
今はまだ雪の状態や量が微妙であり、一概にはお答えしにくい事柄ではあるのですが、少なくとも穂高稜線でアイゼンを使用されるなら4本爪や6本爪ではほぼ役に立ちません。
急斜面や岩場が多い穂高では、アイゼンで重要となるのが前爪であり踵のツァッケ(爪)であるからです。
そのあたりのニュアンスは、ご興味おありの方は以下の映像から汲み取っていただければと思います。
昨日山荘若手スタッフとアイゼンの足慣らしを行った映像です(6分弱あります)。
151013 アイゼン from Hachi Production on Vimeo.
きっと今日は快晴となりそうなので日当たりのよい斜面はどんどん雪が消えるでしょうけれど、北向き斜面はアイゼンが必要となると思います。
例えば岳沢から重太郎新道、吊尾根は何とかなっても、奥穂の下りはアイゼンなしでは厳しいかと。
しばらくは安定した晴天が続きそうですが、もうこれから先の時期に涸沢や岳沢から上部へ足を踏み入れるにはアイゼン+ピッケルと、それを使いこなせる技術と経験が必要となってきます。
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寒冷前線
- 2015-10-11 Sun 07:38:51
- 穂高
予報通り、明け方の雨は先ほどから雪へと変わりました。
これから寒冷前線が通過するようで、今日は午後までミゾレ混じりの雪となりそうです。
この「ミゾレ混じりの雪」というのは本当に最悪で、どんな優れた高機能のウェアをもってしてもズブ濡れになった上で冷やされてしまいます。
この状況で稜線を動けば悲惨な目に遭うことは目に見えていますし、まだ厳冬期の風雪の方が対処の仕様があるくらいなものです。
小屋にお泊まりの方々も皆さん早々に涸沢へと下山されていきました。

(2015/10/11 6:40am)
前線通過後の午後から夕方にかけては一旦晴れ間も出そうですが、これはいわゆる「擬似晴天」。
明日は今季初の冬型の気圧配置となり風雪が予想されます。
例年であれば澄んだ秋空の下、シーズン最後の賑わいとなるはずの連休でした。
われわれ小屋番もそれを想定していろいろな準備をしていたわけですが、こればかりはしょうがないです。
もういちど記しますが、連休というのは人間側の都合であって、山がそれに合わせてくれるわけではないということです。
大げさに言えば、どんなに科学技術や文明社会が進化したとしても、とうてい人は自然にかなわない。
そんなあたり前のことを、あらためて山は示してくれます。
でも、たった一日の違いで、自然はこんな光景を見せてくれてもいました。

(2015/10/10 「光の圏谷へ」 6:20am)

(2015/10/10 「やさしい夕焼け」 5:40pm)
今はただ、事故がなきよう祈りつつ、この悪天が過ぎるのを待つばかりですね。
これから寒冷前線が通過するようで、今日は午後までミゾレ混じりの雪となりそうです。
この「ミゾレ混じりの雪」というのは本当に最悪で、どんな優れた高機能のウェアをもってしてもズブ濡れになった上で冷やされてしまいます。
この状況で稜線を動けば悲惨な目に遭うことは目に見えていますし、まだ厳冬期の風雪の方が対処の仕様があるくらいなものです。
小屋にお泊まりの方々も皆さん早々に涸沢へと下山されていきました。

(2015/10/11 6:40am)
前線通過後の午後から夕方にかけては一旦晴れ間も出そうですが、これはいわゆる「擬似晴天」。
明日は今季初の冬型の気圧配置となり風雪が予想されます。
例年であれば澄んだ秋空の下、シーズン最後の賑わいとなるはずの連休でした。
われわれ小屋番もそれを想定していろいろな準備をしていたわけですが、こればかりはしょうがないです。
もういちど記しますが、連休というのは人間側の都合であって、山がそれに合わせてくれるわけではないということです。
大げさに言えば、どんなに科学技術や文明社会が進化したとしても、とうてい人は自然にかなわない。
そんなあたり前のことを、あらためて山は示してくれます。
でも、たった一日の違いで、自然はこんな光景を見せてくれてもいました。

(2015/10/10 「光の圏谷へ」 6:20am)

(2015/10/10 「やさしい夕焼け」 5:40pm)
今はただ、事故がなきよう祈りつつ、この悪天が過ぎるのを待つばかりですね。
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