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2014年04月 Archive
湿雪
- 2014-04-30 Wed 15:58:38
- 穂高
昨夜から今日昼頃にかけて、山荘付近で約10〜30㎝ほどの積雪となりました。

(2014/04/30 5:30am)
昼頃には雨まじりともなって、とても湿った重い雪です。
今後の気温動向で、この雪がカチカチのハードバーンとなるかグジャグジャの湿雪となるかはまだ不明ですが、
いずれにせよしばらくはあまり良いコンディションとはならない感じ。
連休後半が始まる土曜日ごろには落ち着いてくれればよいけれど。
(それにしても今日の写真、カラーなんだけどまるでモノクロですね…)

(2014/04/30 5:30am)
昼頃には雨まじりともなって、とても湿った重い雪です。
今後の気温動向で、この雪がカチカチのハードバーンとなるかグジャグジャの湿雪となるかはまだ不明ですが、
いずれにせよしばらくはあまり良いコンディションとはならない感じ。
連休後半が始まる土曜日ごろには落ち着いてくれればよいけれど。
(それにしても今日の写真、カラーなんだけどまるでモノクロですね…)
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連休前半
- 2014-04-27 Sun 17:58:39
- 穂高
いよいよ大型連休開幕です。
連日の好天にも恵まれて、涸沢には恒例のテント村が出現。

(2014/04/27 7:30am あずき沢にて)
続々と登山者の方々が登って見えました。

(2014/04/27 9:10am 白出のコルにて)
凍てついた雪面も、さすがにここのところの陽気でかなりゆるんではきましたが、
それでもまだこれだけエビのシッポが着いています。

(2014/04/27 9:20am 奥穂高への壁)
かなりの人数が奥穂へ登ったので、雪壁にもステップが出来ていましたが、まだ所々固い所があるようです。
除雪をしながら時折奥穂への雪壁に目をやると、正直かなり危なっかしい方もいて心臓によくなかったです。
ともかく今日一日事故がなくてヨカッタ。
(ザイテンで滑落があったそうですが、事無きを得たとのこと… ヨカッタ)
涸沢岳へのルートは雪もゆるんで快適そうです。(油断は大敵ですが)

明後日あたりから悪天となりそうですが、連休後半にはまた好天が期待できそうです。
今年の春山は事故がなく、穏やかで快適なものとなってくれるといいなぁ。
※ この記事をしたためた直後に岳沢小屋のブログで昨日死亡事故があったことを知りました。
う〜ん、 穂高で死亡事故が無くなることはたぶんあり得ないのだろうけど…
連日の好天にも恵まれて、涸沢には恒例のテント村が出現。

(2014/04/27 7:30am あずき沢にて)
続々と登山者の方々が登って見えました。

(2014/04/27 9:10am 白出のコルにて)
凍てついた雪面も、さすがにここのところの陽気でかなりゆるんではきましたが、
それでもまだこれだけエビのシッポが着いています。

(2014/04/27 9:20am 奥穂高への壁)
かなりの人数が奥穂へ登ったので、雪壁にもステップが出来ていましたが、まだ所々固い所があるようです。
除雪をしながら時折奥穂への雪壁に目をやると、正直かなり危なっかしい方もいて心臓によくなかったです。
ともかく今日一日事故がなくてヨカッタ。
(ザイテンで滑落があったそうですが、事無きを得たとのこと… ヨカッタ)
涸沢岳へのルートは雪もゆるんで快適そうです。(油断は大敵ですが)

明後日あたりから悪天となりそうですが、連休後半にはまた好天が期待できそうです。
今年の春山は事故がなく、穏やかで快適なものとなってくれるといいなぁ。
※ この記事をしたためた直後に岳沢小屋のブログで昨日死亡事故があったことを知りました。
う〜ん、 穂高で死亡事故が無くなることはたぶんあり得ないのだろうけど…
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営業直前
- 2014-04-25 Fri 06:28:31
- 穂高
ここのところの晴天で除雪も順調に進み、小屋の屋根もだいぶ見えてきました。

さて大型連休へ向けて、小屋の営業も28日から開始となります。
現在の稜線付近の状況をちょっとお伝えしておきますと、
入山時の積雪は例年よりも少なめでしたが、現在はほぼ例年並みに雪はあります。
(そもそも雪の多少は春山でのルートの困難さにはほとんど関係しません、
雪が少ないからといって歩きやすいわけでもなく、また技術的に簡単になるわけでもないのです)
そして現状では、稜線の技術的難度はかなり高いと思います。
それは22日に降ったみぞれの影響でなのか、非常に雪面が固く、またルートにびっしりと雪がついていることによります。

(2014/04/24 奥穂への雪壁)
ごらんのように奥穂への壁はまだかなりエビのシッポやベルグラが張り付いています。
またハシゴ場上部の雪壁も例年よりも斜度がありそうですし、またカチカチに締まった状態で、
登りはともかくここをピッケル一本でクライムダウンするのは相当難しそうです。
(私なら間違いなくロープを使って懸垂下降します)
それとまだ奥穂山頂へは行っていないので、確かなことはお伝え出来ませんが、
山頂直下の「間違い尾根」の雪壁も、遠目に見る限り小雪庇となっていて悪そうな感じです。
現状では、奥穂への登頂はロープが必携だと思います。

(2014/04/24 涸沢岳方面)
また涸沢岳へもご覧のとおり、ルートはびっしりの雪です。
この時期の特徴として「時間帯による雪のコンディション変化の激しさ」というのがありますが、
白出のコル〜涸沢岳はルートが南向きということもあって特に状態が変わりやすい。
ちなみに23日に夜明けの撮影に登ったときは、所々アイゼンのツァッケが半分ほどしか入らないほどの固い雪面で、
下りではかなり緊張しましたし(ワンミスで間違いなく吹っ飛びます)、
普段の涸沢岳では考えられない場所でクライムダウンを強いられました。
これからの天候や気温動向で、この先ルート状況はどう変わっていくかはわかりませんが、
ともかくこの時期はコンディション変化の激しい時である ということを重々意識されて、
美しさの裏にひそむ危険に、くれぐれもご注意下さるようお願いいたします。
下界では夏日ともなる時期ではあっても、穂高の3000mの稜線は、まだまだ冬の貌を失ってはいないのです。

(2014/04/23 5:15am 涸沢岳より)

さて大型連休へ向けて、小屋の営業も28日から開始となります。
現在の稜線付近の状況をちょっとお伝えしておきますと、
入山時の積雪は例年よりも少なめでしたが、現在はほぼ例年並みに雪はあります。
(そもそも雪の多少は春山でのルートの困難さにはほとんど関係しません、
雪が少ないからといって歩きやすいわけでもなく、また技術的に簡単になるわけでもないのです)
そして現状では、稜線の技術的難度はかなり高いと思います。
それは22日に降ったみぞれの影響でなのか、非常に雪面が固く、またルートにびっしりと雪がついていることによります。

(2014/04/24 奥穂への雪壁)
ごらんのように奥穂への壁はまだかなりエビのシッポやベルグラが張り付いています。
またハシゴ場上部の雪壁も例年よりも斜度がありそうですし、またカチカチに締まった状態で、
登りはともかくここをピッケル一本でクライムダウンするのは相当難しそうです。
(私なら間違いなくロープを使って懸垂下降します)
それとまだ奥穂山頂へは行っていないので、確かなことはお伝え出来ませんが、
山頂直下の「間違い尾根」の雪壁も、遠目に見る限り小雪庇となっていて悪そうな感じです。
現状では、奥穂への登頂はロープが必携だと思います。

(2014/04/24 涸沢岳方面)
また涸沢岳へもご覧のとおり、ルートはびっしりの雪です。
この時期の特徴として「時間帯による雪のコンディション変化の激しさ」というのがありますが、
白出のコル〜涸沢岳はルートが南向きということもあって特に状態が変わりやすい。
ちなみに23日に夜明けの撮影に登ったときは、所々アイゼンのツァッケが半分ほどしか入らないほどの固い雪面で、
下りではかなり緊張しましたし(ワンミスで間違いなく吹っ飛びます)、
普段の涸沢岳では考えられない場所でクライムダウンを強いられました。
これからの天候や気温動向で、この先ルート状況はどう変わっていくかはわかりませんが、
ともかくこの時期はコンディション変化の激しい時である ということを重々意識されて、
美しさの裏にひそむ危険に、くれぐれもご注意下さるようお願いいたします。
下界では夏日ともなる時期ではあっても、穂高の3000mの稜線は、まだまだ冬の貌を失ってはいないのです。

(2014/04/23 5:15am 涸沢岳より)
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月と太陽
- 2014-04-22 Tue 20:23:21
- 穂高
今日は月と太陽が、それぞれいい感じで語りかけてくれた一日でした。

(2014/04/22 5:15am)
終日、何だかすっきりしない空模様ではありましたが、
朝から夕方まで、目イッパイ雪と格闘してヘロヘロになった体を、何ともいえない夕映えが包んでくれたのデス。
穂高小屋の小屋番たるもの、キツくてツラいことも少なくはないけれど、こんなひと時があるから、頑張れるのかなぁ。

(2014/04/22 6:25pm)
長渕の唄にあるように、本当に、こうして沈む夕陽をいくつ数えたろう。
私が穂高小屋をこよなく愛する理由のひとつに、
何といっても朝陽と夕陽を存分に眺められるからということがあります。

(2014/04/22 6:30pm 「笠ヶ岳に沈む夕陽」)
よぉぉしっ!
明日もまた、ブチ働くかぁぁぁ!!

(2014/04/22 5:15am)
終日、何だかすっきりしない空模様ではありましたが、
朝から夕方まで、目イッパイ雪と格闘してヘロヘロになった体を、何ともいえない夕映えが包んでくれたのデス。
穂高小屋の小屋番たるもの、キツくてツラいことも少なくはないけれど、こんなひと時があるから、頑張れるのかなぁ。

(2014/04/22 6:25pm)
長渕の唄にあるように、本当に、こうして沈む夕陽をいくつ数えたろう。
私が穂高小屋をこよなく愛する理由のひとつに、
何といっても朝陽と夕陽を存分に眺められるからということがあります。

(2014/04/22 6:30pm 「笠ヶ岳に沈む夕陽」)
よぉぉしっ!
明日もまた、ブチ働くかぁぁぁ!!
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除雪
- 2014-04-21 Mon 17:39:48
- 穂高
入山して今日で3日目ですが、まだ青空を見ていません。
天気が悪いなりに雨が降ってくれれば雪も解けるし水も得られますが、そうは問屋が下ろさない…
今日は湿った重い雪の風雪となりました。
眺めていても小屋の準備は進まないので、悪天の中、営業開始にむけてスタッフ総出で除雪です。


ときおりガスの向うに見える岩壁は、湿雪が着いて真っ白です。
これで晴れれば素晴らしい風景が広がるかな。
天気が悪いなりに雨が降ってくれれば雪も解けるし水も得られますが、そうは問屋が下ろさない…
今日は湿った重い雪の風雪となりました。
眺めていても小屋の準備は進まないので、悪天の中、営業開始にむけてスタッフ総出で除雪です。


ときおりガスの向うに見える岩壁は、湿雪が着いて真っ白です。
これで晴れれば素晴らしい風景が広がるかな。
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