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晴天好日

  • Posted by: Hachiro
  • 2017-05-22 Mon 17:11:00
  • 穂高
170521 涸沢晴天
(2017/05/21 涸沢にて)


先日の名古屋での上映会には多数のご来場頂きありがとうございました。
無事に新作映画の初演を行えてほっとしました。

で、やれやれとばかりに昨日、今日と知人ふたりを案内しがてら涸沢経由で小屋へと戻ってきました。

以下、ルート状況と併せてのレポートです。



ここのところ下界は連日30℃越えの暑さですが、昨日は上高地でも暑かったです。
でも横尾からは樹林に日差しがさえぎられてようやく快適に。
ほぼ残雪が消えた夏道を辿りますが、1時間ほど歩いた本谷橋の地点で雪渓に乗る様になります。

170521 本谷付近
(2017/05/21 本谷橋付近)


今年の残雪の多さはご覧の通りで、本谷橋はまだまだ架けられる気配はありません。
ここから先は涸沢を経て稜線まで全て雪の上となります。
(つまり現時点では横尾〜涸沢〜穂高岳山荘のルートは、約90パーセント以上が雪に覆われています)

しばらく行くと本谷と涸沢との分岐にさしかかりますが、本谷の方が谷が大きく見えますので通り過ぎないよう注意です。
(本谷を直進してしまうと大キレットや南岳へ行ってしまいます)


170521 本谷分岐付近
(2017/05/21 涸沢と本谷の分岐)


少し急な斜面を登って前穂北尾根が見えるあたりまで来ると左手の屏風岩方面から崩落した土砂があります。
これは5月10日頃に発生したもので、昨年もすぐ近くの斜面がかなり大規模に岩崩れを起こしました。
現状では通過に支障はありませんが、あまり屏風岩側へは近づかない方がよいです。


170521 崩落箇所
(2017/05/21 屏風よりの崩落)


さらに登って右手に奥穂から涸沢岳が見えはじめ、大きなデブリの丘を越えると涸沢ヒュッテが目前になります。
でも見えてからけっこう長いのがこの登り、あせらず穂高の大パノラマを楽しみながら足を進めるとよいかと。


170521 ヒュッテ見える
(2017/05/21 ヒュッテ見える)



この日は涸沢ヒュッテにお世話になりました。
人の少ないテラスで、周囲を穂高に囲まれながらの生ビールは、いつもながらサイコー!

で、翌朝はウグイスの囀りで朝を迎えました。

170522 ウグイス
(2017/05/22 ウグイス)


今日も朝から日差しは強烈でしたけれど、雪面を渡る風はとても爽やかで気分は上々。
ただし「気温上昇による雪崩には注意せんといかんなぁ… ルートどりをどうするかなー?」と思案しながら歩きはじめました。


170522 登り_1
(2017/05/22 稜線を目指して)


すると奥穂方面から遥かな轟音が!
目をこらすと雪庇が崩壊したのか、かなり大規模なブロック雪崩が発生していました。


170522 ブロック雪崩
(2017/05/22 ブロック雪崩)


写真では分かりづらいですが、真ん中の白い筋が崩落している雪です。


170522 登り_2
(2017/05/22 ザイテン右へ)


で、奥穂側の斜面に近づくのはイヤな感じがしたので、いつもならたどる「あずき沢」を避けてザイテングラードの右側を登ることとしました。
こちら側の斜面はあずき沢より若干斜度が急なのですが、雪崩や落石の危険は奥穂斜面が近いあずき沢よりも少ないと言えます。


170522 登り_3
(2017/05/22 あずき沢の雪崩)


標高2700m付近でザイテンに乗りひと息ついていると、あずき沢で小規模な雪崩が起きていました。
「あっち登らなくてよかったねー、でもあの程度なら逃げられるかー」なんて言っていると、奥穂稜線からもっとデカイのが轟音とともに沢を走り、見る見るうちにあずき沢全域を覆う様な雪崩となったのです。
その光景には皆ア然で、ちょっと言葉を失いました。

なのでこれは声を大にしてお伝えしたいのですが、少なくとも高温の続いている現在はあずき沢を登り降りすべきではありません!

ザイテンそのものか右側をたどる様にした方がよいです。



170522 登り_4
(2017/05/22 あと少し!)

ザイテン上の木のヤグラ(穂高岳山荘の水道中継地点)の下あたりで左へとトラバースすると、間もなく穂高岳山荘の建つ「白出(しらだし)のコル」到着です。



本当はその後、奥穂への登頂も予定していたのですが、あまりの雪質の悪さに断念。
で、涸沢岳へと向かいました。

170522 アーク
(2017/05/22 環水平アーク)


すると、まるで我々を迎えてくれるかの様に奥穂の上空に「環水平アーク」が出現。

私にとっては見慣れた光景ではあっても、こうして涸沢から登って眺める穂高はまた格別でした。



170522 涸沢岳より
(2017/05/22 涸沢岳より)



しかし、それにしても穂高はよいなぁー!

実は映画会に至る日々の後は、自分なりに「出し尽くした感」があって、なんともいえない様な疲労感がありました。
で、今回登る前は「あー、しんどいなー」と思っていたのです。

それが雪の上を黙々と歩みを進め、涸沢に抱かれ、真っ青な空の下で稜線を目指すうちに、なんだかどんどん体が軽くなって元気が湧いてくるようでした。


この5月、6月の晴れた日の人の少ない穂高というのは、実によい。
ただし、思わぬ自然の落とし穴もたくさんあります。

山の発する声に、慎重かつ真摯に耳をかたむけたいですね。










































































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