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哀悼

  • Posted by: Hachiro
  • 2017-03-06 Mon 18:38:03
  • 穂高
今回のヘリ事故は最悪の結果となりました。

長野県防災航空隊とはその発足からのおつき合いであり、救助現場を共にしたことも幾度となくありました。
また亡くなられた岩田機長とは遭対協の会議などで幾度かお会いし、酒を酌み交わしたこともあります。


121007 アルプス_8122
(救助活動中の長野県防災ヘリ「アルプス」)



つい先日、私は新潟県の消防に招かれて山岳救助に関するお話をさせていただいたことがありました。
そのセミナーに参加してくださった消防隊員の方々の熱意は凄まじく、消防と民間(あるいは警察)という立場の違いなどまったく関係なしに、人命救助に携わる者としての真摯な思いとその矜持に、私自身がいたく感じ入らせていただいた次第でした。


今回の事故に際して、山岳救助に関するネガティブな意見を多く目にします。
その是非はともかくとして、我々現場に関わる者としては目の前の出来事に対して全く手を下さないという選択肢はありません。
実際に救助を行う側にとっては、その要救助者が「正しい行いであったか、どうか」などはどうでもいい。
常に我々が第一に考えるのは「その人を救うことができるかどうか」ということであり、自分たちの安全を前提とした上での「やれるか、やれないか」の二択でしかありません。
好き勝手に山に行ったのだから助けなくてよい、ということは我々にはあり得ないのです。


それと、よく「命懸けの救助」という言葉を聴きますが、私自身はこれまでにレスキュー現場で命を懸けたことなんかはありません。
冗談ではない、、 私にだって愛する家族がありますし、自分の命をそう軽くも思ってはいません。
一か八かで己の命なんて懸けられるわけがない。
ただし、人の存在を遥かに上回る「山」というものを相手にする以上、こちらが到底予測できない事柄はいつだって起こり得ます。
なので「結果として命が懸かってしまった」現場というのは確かにありました。
だからこそ、我々は山を畏れ、少しでもそのリスクを減らすべく日々の訓練を行うのです。



121007 アルプス_8133
(錦繍の涸沢で救助活動中の長野県防災ヘリ「アルプス」)




そんな訓練の最中での今回の事故には、……だから、言葉もありません。



ただただ、これまでの彼等の功績に深く頭を垂れ、心よりの哀悼を捧げさせていただきます。






































































Comments: 1

あっちゃん URL 2017-03-08 Wed 08:07:58

突然の事故 残念です また志し半ばでの死さぞ悔しいと思います。家族の皆様には穏やかな日々が早く来ますように願います

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