Home > 穂高 > 涸沢槍

涸沢槍

  • Posted by: Hachiro
  • 2016-06-17 Fri 15:46:15
  • 穂高
今日、沖縄地方は梅雨明けとか、 少しずつ夏が近づいてきますね。
本州ではあとひと月は梅雨が続きそうですが、早くスッキリと夏空が広がって欲しいものです。

さて、夏山シーズンを前にプチ登山道情報です。

今年の特徴としては何よりも「この50年で最も残雪が少ない」ということが特記事項。
ですから例年であれば来月の梅雨明け後、7月下旬であたりまで雪渓が残るような箇所も、今年はもうすでに雪が消えていたりします。

例えば穂高岳山荘から奥穂山頂、吊尾根を経て岳沢へと向かう場合、
通常の6月であれば、たとえルートの9割は夏道を歩けても吊尾根の最低コルと紀美子平の間で急傾斜の雪渓をトラバースせねばならず、今時期はまだアイゼン・ピッケルが必携となります。
しかし今年はすでに稜線上のルートほぼすべてに雪はありません。(西穂〜奥穂に関しては未確認デス)

ただし例年遅くまで雪の残る、涸沢〜穂高岳山荘に関してはルートの7〜8割は夏道を歩けるようですが、ザイテングラード取り付き付近にはまだ急傾斜の雪渓が残っており、特に下りではアイゼン・ピッケルが必要です。

さて、そんな状況ですから穂高岳山荘〜涸沢岳〜北穂高岳ルートに関しても残雪の心配はすでにありません。
(ただし涸沢から北穂高岳の登下降に関しては北穂高小屋へ要問い合わせ)

しかしながらその途中の「涸沢槍」において、ルート上でちょっとした崩落が見られます。


1606 涸沢槍_1
(2016/06/06  北穂高側より涸沢槍を望む)


涸沢槍にある二本のハシゴの下のほう、それを登ってすぐのところの岩が抜け落ちてしまっていました。


1606 涸沢槍_2
(2016/06/06 涸沢槍ハシゴ場付近)



現状では通過にちょっと苦労はするものの通れなくはありません。
(ただし付近の岩がとてもモロくなっているのでくれぐれも慎重に)

補修作業も検討はしておりますが周辺は崩落箇所以外もかなり脆く、根本的なルート変更が必要になるかもしれません。
また今後の梅雨末期の大雨でどうなるやら……

残雪が少ないということは、その分登山道が雨の影響を受けるということで、今年は夏山シーズン当初には登山道全般で特に浮き石や落石に注意が必要でしょう。


そして、むしろそうした明らかに危ないと見て取れる場所よりも、実はその前後のちょっとしたザレた場所などで遭難は起きるもの。
例えば、昨年の涸沢槍での20代女性の痛ましい滑落死亡事故も、二段目のハシゴ上の一見なんでもない(しかし滑れば致命的な)場所でありました。


ハシゴやクサリは、もちろん登下降の補助として備えられているのですが、もうひとつの役割として「この場所が危険箇所である」ということを示す意味もあるのです。

そして繰り返しますが、実際の事故はその核心の前後で多く発生しているということを、どうかお知りおきください。









































Comments: 1

URL 2016-06-20 Mon 22:38:44

18日、父娘で涸沢小屋から北穂南陵〜ザイデングラード下山しました。涸沢槍へのハシゴ通過後のスタンスが緊張しました。この後の難所も気をひきしめて歩きました。雪が少ないとは言え、要所の切りひらきなど関係者のみなさんのおかげで安心して歩くことできました。感謝の気持ちでいっぱいです。当日、上高地に下山しましたが、大きな崩落ニュースにはびっくりしました。

Comment Form
Only inform the site author.

Home > 穂高 > 涸沢槍

タグクラウド
リンク
パタゴニア Photo: Barbara Rowell
使いっ走りheyko のつぶやき
メッセージはこちらから

名前:
メール:
件名:
本文:

ランキング

この人とブロともになる

QRコード
QR
ブログランキング

FC2Blog Ranking

ようこそ穂高へ

Return to page top