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グッジョブ

  • Posted by: Hachiro
  • 2016-05-05 Thu 04:30:52
  • 穂高
前回の記事は、ある程度の反響は(良くも悪くも)あるだろうなとは思って書きましたが、いやはやちょっと驚くほど多くの方がご覧くださったようです。

コメントにはひとつひとつ真摯に目を通させていただきました。
なるほど世の中には様々な考え方や感じ方があるものであると、改めて思った次第です。
僭越ながら、そうしたご意見の場をつくれたことはよかったであろうとも。


で、それはそれとして(と、あっさりスルーしてしまうにはエラい数ではありますが「遭難はネット上で起きているのじゃあない、現場で起こっているんだ」ということでご勘弁を)、まだまだ連休は続いていますので「ぼちいこ」の主旨たる現地情報を以下記させていただきます。


まずは昨日の午前中の動画です
(※3分あります、音声はありません)

160504 穂高岳山荘にて(3分) from Hachi Production on Vimeo.




昨日の明け方までは雨でしたが、午前8時頃に急速に雲が切れ始たので慌ててカメラをセットして、正午前まで撮影したものを時間を短縮した動画です。

この動画から読み取っていただきたい事は、

1、下界と山との天気の違い
昨日の下界の天気予報では「晴れ」となっていましたが、実際の山はこのように目まぐるしく状況が変わっていました。

2、今連休の状況変化の激しさ
ちょっと前の動画や写真と比べて、かなり雪がなくなったことがおわかりになるかと思います。
実際、前日の雨で驚くほど雪は解け、水分を含んだ雪は朝方にはカチカチ、昼ごろにはグサグサと、これまた天気と同じくとても変化が激しいものでした。

そして気温変化もかなりなもので、なんとこの日は夜半近くから雪となりました。
つまり一日の中で、雨→霧→晴れ→曇り(霧)→高曇り(視界あり)→曇り(霧)→雪と、ほぼ全部の気象状況が現れたことになります。
で驚く事に今現在(5月5日午前4時)は 天候;風雪 気温;−5℃ で、小屋前で20㎝ほどの積雪になっています。
昨日は雨が雪を解かし、今朝は雪が積もっているのです。
雪崩への警戒もまた必要になってきました。


で、何を言いたいかといいますと、天候、雪質、視界、風向風速、気温 といった山の状況が、
「今時期には目まぐるしく変化する」 ということです。

この時期の山は、まだ冬と春がせめぎ合った状態です。
そして今年の連休は特にその傾向が強いと言えます。
なので、よほど慎重に山の状況を見定める必要がある、ということです。

「この程度であろう」という人間の想定を、自然はあっさりと上まわります。



さて、それと上の動画でもうひとつ、

画面中ほどで赤と黄色のヤッケを着た者がウロウロしているのにお気づきになられたでしょうか。
それは「岐阜県警山岳警備隊・穂高常駐」の隊員の姿です。

そしてよく見ると彼等がしきりに登山者に話しかけ(時にはカメラのシャッターを押してあげ)、ルート状況の説明やアドバイスを行っていることが見てとれるかと思います。
彼等は連休中、ほぼ一日中こうして登山者に動きがある限り外に立ち続けてくれているのです。



またこれは一昨日に、その常駐隊員と奥穂稜線へパトロールに出かけたときのひとコマ。

160503_雪庇_3
(2016/05/03 奥穂高岳稜線にて)


稜線上のトレースがなんと雪庇の上に堂々とついていて「これはヤバいやろ」と。
それで通りがかった登山者には雪庇に乗らぬよう伝え、ルートを切り替えることとしました。
で、僕が「や、マーキング用のスプレー忘れたから、いったん小屋もどるか?」というと、
穂高常駐のスヤマ小隊長がとっさの気転で「こんなん、どうっすか?」と付近の小石でマーキングを行ってくれたのです。
「おおっ ええやん! スバラシイ!」と感心しきり。



現場の我々には大それた規制や制度の制定や改革を行う力はありません。
でもささやかであっても出来ることはあります。



穂高常駐、、、グッジョブ!


























































Comments: 7

はたらき虫 URL 2016-05-08 Sun 12:58:23

 初めてご訪問させていただきました
いやはやすごい景色を見させてもらって感動しました
若かりし頃は小山を歩きました、今は旅行ツアーで出かけることが楽しみです
4月末に磐梯山、裏磐梯の温泉で山々の残雪を見ました
これからも山頂の景色を拝見できるのを期待しています

URL 2016-05-06 Fri 16:48:25

3年ほど前の夏にお世話になり、それ以来ずっとこのブログのファンです。
動画を見ると、警備隊の皆さんずっと外にいらっしゃるんですね。。。
前の投稿に様々な意見がありますが、それは当然のことであり、こういうことが話題になり多くの登山者が意識するようになることが何より大切だと思います。
そして、知識・経験不足により、山小屋の皆さんや警備隊の皆さん他、捜索に関わる方々の命を危険にさらすような人にはまだ穂高の山々は高すぎます。

アグリ URL 2016-05-05 Thu 16:06:12

山荘や警備隊の皆さん、お疲れ様です、そしてありがとうございます。
二十数年前バイトでお世話になって以降、ぼちぼち山を続けていますが、記事の実情を読んで、改めて日々研鑽して山に臨まねばと思うしだいです。

ひよりん URL 2016-05-05 Thu 10:43:08

スバラシイ!!!!!!!!
お疲れ様です。ありがとうございます。

takao-h URL 2016-05-05 Thu 10:16:06

感激しました。
穂高常駐・・・グッジョブ!!

海月 URL 2016-05-05 Thu 08:16:26

大正時代に今井重太郎氏が建て、山が好きな人を助けたいという気持ちが今も脈々と広がる山荘は、なくてはならない存在だと思います。
私はテン泊が信条ですが、積雪期に暖や水・食糧を供給してくれる山荘は、有り難い存在です。
むしろ積雪期だからこそなくてはならないのです。
この5月は母親の看病で行けませんが山荘のスタッフのご健勝をを祈っています。

釣二郎 URL 2016-05-05 Thu 05:47:38

実況など参考にさせてもらってます
去年は雨、今年は雪で涸沢から撤退でした
釣りの世界でも、マナーや事故で
釣り禁止は広がってます
基本的には自己責任なのに、日本は曖昧な所が有ります
テトラから落ちて亡くなった人の遺族が
行政を訴え、その辺りすべて釣り禁止になりました
勿論、遺族は敗訴しましたが、行政としては訴えられる事自体負担なんでしょう
釣り禁止にしときゃー手っ取り早い訳です
手っ取り早く禁止されたら、かなわんねー

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