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2012年11月 Archive

穂高遠望

  • Posted by: Hachiro
  • 2012-11-26 Mon 07:51:51
  • 穂高
家の近所(車で15分くらい)の数河峠から林道をしばらく辿ると展望台がある。
正式には何らかの名称があるはずなのだが勝手に「数河展望台」と呼んでいる。



1125-2
(2012/11/25  16:25pm  画面左が劔で右端が穂高 ってコレじゃわからんか…)





この「数河展望台」は北は立山・劔から南は御岳までの大パノラマが広がるちょっと他にはないようなゴキゲンな場所で、
もちろんほぼ真東には穂高が望める。



1125-1
(左から北穂、涸沢岳、白出のコル、奥穂、ジャン、前穂(天狗の頭、間ノ岳と重なっている)、西穂)




今年は寒気の入りがいつもの年より少し早いようで峰々はもう真っ白。
やがてこの展望台も雪に覆われ、車が入らなくなると気軽には足を運べない。













さて、他にやるべき編集などが山積みなのに、こんな動画を作ってみました。



(※ 再生スタート後、右下の「画質変更」ポタンで「720p HD」をセレクトして頂くとキレイにご覧頂けるようです)









































涸沢初冬

  • Posted by: Hachiro
  • 2012-11-11 Sun 06:38:31
  • 穂高
冬の撮影用物資の荷上げと新調した冬靴の馴らしを兼ねて涸沢へ行ってきた。


ダケカンバ1109
(2012/11/09  涸沢への道程より)



Sガレから上が前日の新雪で30〜40㎝といったところで、テン場付近の吹きだまりではちょっと苦労した。


もうすっかり裸木となったダケカンバやナナカマドのたたずまいがなんともよい。

これからの長く厳しい冬には、あれほどの豪雪に埋められてしまうというのに、
また来春には芽吹き、夏には葉を茂らせ、秋には美しく色づく。


ー落葉の頃ー                               
何に逆らうこともなく、素直に誠実に、ひっそりと生きる木々が今は冬の仕度を済ませて穏やかな陽射しに立っている。
木々は不要なものとして、その億万の葉を棄てたわけではない。風に托して大地に返した。

(串田孫一 『鳥と語る夢』より)








ほんの数日のあいだ目にしなかっただけなのに、
何だかすこし穂高がよそよそしく感じたのは、
僕がすでに住人ではなくて登山者(?)として対峙していたからであろうか。



奥穂胸壁1109
(2012/11/09  奥穂胸壁)





山はもうすでに冬のよそおいだが、
上高地あたりは晩秋のやわらかな陽ざしが差しこみ、とてもいい感じだった。



だがもうじき上高地も閉山祭(…そんなん、あったけ?)となる。






























営業最終日

  • Posted by: Hachiro
  • 2012-11-04 Sun 13:24:12
  • 穂高
昨日までの強風も止み、今日は穏やかな陽ざしの降りそそぐ営業最終日となった。

山荘121104
(2012/11/04  9:20am)





今シーズンもいろいろなことがあった。

悠久の穂高の時の流れの中では、ほんのひとこまに過ぎないかもしれないのだが、
その一人一人にとっては、決して些細な出来事ではなかったと思う。


実はつい先ほど、春の間違い尾根での遭難の生存者の方が挨拶にお見えになった。
辛く悲しい経験をしてしまったが、これからも山を続けてゆこうと思っておられるとのことで、
悔恨の言葉とともに、事故原因への分析や今回実際に雪の事故現場へ足を運んできたことなどを話される姿に、
悲劇を乗り越えて歩んでいこうという強いお気持ちを感じた。

どうか亡くなったお二人のぶんまで、末永く山へ登って欲しいものである。







今年も、この穂高を舞台にしてあった、喜びや感動、癒しや安らぎ、あるいは悲しみや嘆き、
そんな様々な人々の感情に対して、
あるいは明日下山する僕自身のささやかな想いに対しても、
穂高はあくまで無関心に、今日も聳える。

その自然の持つ絶対的な無関心さが、時に何故だか心地よい。



雪と風だけが支配する原始の姿にもどろうとする穂高へ、
それでも今日はこうつぶやいてしまうのだ、
「今年もありがとう。 …ほな、またな」と。











さて、今シーズンもたくさんの方々にこの「ぼちいこ」をご覧いただきました。
ま、小屋閉めの後もぼちぼちと更新させてはいただきますが、
ともかくもひと区切りでありますので、この機会に心よりの御礼を申しあげさせていただきます。

ありがとうございました。











明日はいよいよ下界の人、
嗚呼、なにかモウレツに居酒屋で瓶ビールが飲みたいっ!!









(以下、「おまけ」デス)





121024
(2012/10/24   穂高小屋より望む雲上の夕陽)


























































風、強っ

  • Posted by: Hachiro
  • 2012-11-03 Sat 19:00:13
  • 穂高
一昨日からの寒波はさらなる雪を降らせて、小屋前の深いところでは1mを超えたであろうか。


それが昨日夕方には急速に雲がきれて、まるで厳冬期のような穂高が姿を現した。
しかしとにかく風が強烈で、ときおり空気のかたまりみたいのがドーンとくると身体が浮いてしまいそうなほどだった。


奥穂とジャン_20121102_03
(2012/11/02  4:20pm 涸沢岳稜線より)





前穂雪煙_20121103_04
(2012/11/03  6:20am  奥穂高岳山頂より)




で、まぁ、今日は「これだけ雪が積もれりゃあ、もーお客さんはこーへんやろ…」
と優雅に構えていたら、なんとこの深雪をモノともせず涸沢から(中には岳沢から!)十数名の方がお見えになった。
「いやぁ〜、みなで協力してラッセルしてきましたワ!」と。

いやはや、登山者の皆サンのたくましいこと!



なんかほんま、みんな穂高が好っきゃねんなぁ〜 と、自分のことは棚にあげて思ってしまう。







…さて、いよいよ明日は今シーズンラストの営業日です!

















































第一陣、下山

  • Posted by: Hachiro
  • 2012-11-01 Thu 05:48:31
  • 穂高
昨日、女性スタッフを含む4人が数日先行しての下山となった。


先行下山
(2012/10/31  9:00am 白出沢にて)



ほんとうは最後は皆でいっしょに山を降りたいところではあるのだが、今後の悪天に備えた対応である。

途中までサポートしたのだが、凍てついた白出沢(しらだしさわ)とは対象的に、目指す山麓は紅葉が美しく、
まるで冬から秋へと季節を逆に下って行くようだった。



今日午後には前線が通過、その後は強い冬型の気圧配置となるらしく、稜線では50㎝以上の降雪が見込まれている。
そうなるともう山は完全な冬山となる訳で、沢筋などでは雪崩への警戒が必要だ。
(数日前の降雪でさえ、あずき沢にはデブリが出ていた)


あれはちょうど10年前の2002年だったと思うが、やはり早い寒波の到来があり、しかもその時は冬型が長く続いた。
10月末から降り始めた雪は11月に入っても降り続き、数メートルに達した雪で小屋がすっぽりと埋まってしまったことがある。
涸沢では大規模な雪崩で多数の初滑りスキーヤーが埋まったし、槍沢では山小屋従業員が小屋閉め下山中に雪崩で亡くなるという痛ましい事故もあった。



もうすでに荒れ始めた窓の外の風雪を見ていると、もうここは本来人の居るべき所ではないとさえ思えてくる。

自然は時に荘厳な美しさも見せてくれるけれど、人知を超えた圧倒的な力を示すこともある。
それは時として人の思い描く「想定」なぞ、簡単に上回る。


その大きなものに対して、きちんとした「畏れ」をいだくことは大切なことだと思う。














































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